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ページID:108322更新日:2023年3月20日
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【山梨県産業技術センタープロポーザル】
産業技術センターをより活用していただくため、センターの研究や設備などをわかりやすく紹介します。
⼭梨県産業技術センターでは、令和4年度に産業技術センターものづくり支援機能強化事業(地方創生交付金)により、設備の拡充等を⾏いました。今回は、「顕微ラマン分光装置」についてご紹介します。
■顕微ラマン分光装置とは
光が物質に入射して分子と衝突すると、その一部は散乱されます。この散乱光の波長を調べると、大部分の成分は入射光と同じ波長(レイリー散乱光)ですが、極わずかに入射光と異なった波長の光(ラマン散乱光)が含まれています。顕微ラマン分光装置は、試料にレーザーを照射して、発生したラマン散乱光から物質の種類や状態を調べる装置です。非破壊で、異物分析、分子構造解析、結晶性評価、残留応力解析などが可能です。
■装置の特徴
本装置は、通常のラマン測定に加え、レーザーをライン状に照射することによる2次元マッピング測定、共焦点光学系による2次元および3次元マッピング測定、自動フォーカストラッキングによる曲面や粗面などの分析なども可能となっています。
■主な仕様
メーカ・型式 ︓レニショー(株) inVia Qontor
測定波数範囲 :100~3500cm-1
スペクトル分解能:0.3cm-1
レーザー波長 :532nm,633nm,785nm
対物レンズ倍率 :5倍,20倍,50倍,100倍,50倍(長焦点)
■装置の⽤途
本機器の導⼊により、主に県内の宝飾産業、機械・電⼦産業に関わる企業において、次のような分析が可能になります。
・宝石や結晶材料中の内包物分析
・異物分析
・各種材料の結晶性評価
・半導体結晶の応力測定
■担当からひと言
固体でも液体でも、様々なサンプルを特別な前処理をせずに測定ができます(フィルムや粉末も可)。ぜひご活⽤下さい。
研磨宝飾科
TEL 055-243-6111(代表)