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【山梨県産業技術センタープロポーザル】
産業技術センターをより活用していただくため、センターの研究や設備などをわかりやすく紹介します。
近年、冬季の寒さ対策として、光を熱に変換する機能性繊維が注目されています。しかし、既存の機能性繊維は樹脂系素材に限定され、また、すぐに冷めてしまうという課題がありました。そこで当センターでは、保温性の高い天然素材の染色工程において、水溶性バナジウムを少量添加することで、高い光吸収発熱保温性が得られる技術を開発し、特許を取得しました(特許第6792108号)。現在、山梨県と実施許諾契約を締結した県内企業が製品開発を行っています。
バナジウムを添加した天然染料で染めた糸
(青色溶液:バナジウム水溶液)
■県有特許を活用した県内企業の取り組み
フジチギラ株式会社(富士吉田市)は、この県有特許を活用して光吸収発熱保温ウール糸「vanawarmc(バナウォーム)」を開発しました。このバナウォームを使用したブランド「warm farm(ウォームファーム)」を発表し、帽子・手袋・靴下・ブランケットなどの自社製品を展開し、「fumotto(ふもっと)南アルプス」の直営店やオンラインショップなどで販売しています。これらの取り組みが評価され、第14回(令和4年度)やまなし産業大賞で優秀賞(小規模事業者)を受賞しました。
バナジウム糸の染色工程
■大手アパレル企業がバナウォームを採用
今回、フジチギラ株式会社が開発したバナウォームウール糸が、靴下を専業とする大手アパレル企業タビオ株式会社(大阪府)の靴下製品に使用する糸として採用されました。タビオ株式会社では、現在、レディースとして3種類各6色の靴下が同社の全国直営店(Tabio)、海外店舗(中国・韓国)およびオンラインストアで販売されています。
当センターでは、温熱機能を有しながら明るく鮮やかな色に染める技術開発や、従来の靴下製品との比較で光吸収発熱保温試験を実施する支援を行ってきました。フジチギラ株式会社と当センターの取り組みにより、今回の採用に至りました。
タビオ株式会社で取り扱っているバナウォーム靴下(各6色展開)
店舗販売している様子(Tabio 表参道ヒルズ店)
■担当からひと言
今後も県有特許を活用する県内企業を支援していきます。本技術にご興味のある方は担当までお問い合わせください。
■連絡先
繊維技術部
TEL 0555-22-2101
フジチギラ株式会社
〒403-0004 山梨県富士吉田市下吉田2丁目25番地26号
TEL 0555-22-2152/FAX 0555-23-9253
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