ページID:75942更新日:2019年3月20日
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【山梨県工業技術センタープロポーザル】
センターの研究や設備などをわかりやすく紹介します。
今月のTOPIC:「原石やセラミックスの加工をお受けします!」
公設試験研究機関は数あれど、地場産業に特化した「研磨・宝飾科」なる担当はここだけ。
ジュエリー産地山梨ならではの仕事場をのぞいてみましょう!!
~依頼加工業務・突撃インタビュー~
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大型切断機での作業
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Q.鶴田さん、何をしているのですか?
A.お客様からお預かりした原石を『大型切断機』で切断するところです。
Q.それにしても大きな装置ですね。
A.山梨県内で稼働しているのは、ここだけです。
国内でも珍しいようで、県外から異業種のお客様も来られますよ。
Q.どうやって切断するのですか?
A.大きな円形の刃(ダイヤモンド砥石、刃厚5mm)を回転させて切断します。
依頼品は多種多様ですし、貴重な原石も多いので、作業には神経を使いますね。
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精密切断機での作業
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Q.山本さん、これも切断機ですか?
でも、さっきの装置と比べると円板が小さくて薄いような・・・
A.そうですね。よく使う刃厚は1mmです。もっと薄い刃もありますよ。
原石は貴重なので、切断による損失を最小限にする努力をしています。
この装置は、公益財団法人JKAの競輪補助事業で購入した『精密切断機』という装置で、名前のとおり非常に精密な加工ができます。
宝飾業界だけでなく、機械電子業界のお客様も多いですよ。
Q.ところで、これは何ですか?
A.あっ、見つかっちゃいました?(笑)
これはお客様からのご依頼ではないのですが、この装置でできることを紹介したくて、原石から作ってみた試作品です。
半分は球体、半分はらせん階段状に加工してあります。
らせん階段部分の一段の高さと奥行きは1mmです。
Q.へ~おもしろい!こんな加工もできるんですね。
ところで、この球体部分も、この『精密切断機』で加工したのですか?
A.違います。それは私が手作業で丸玉加工したもので・・・お恥ずかしい。
Q.職人さんみたいですね!?
A.とんでもない!!
職人さんにコツを教えていただくことで、ある程度の丸玉は作れるようになりましたが、よく見れば全然違います。それ以前に、時間はかかるし、原石の損失も大きいです。職人さんたちは、原石の損失を最小限にしながら、しかも短時間で、一つ一つの原石の良さを最大限に生かした製品を作ります。
私たちはそんな職人さんたちを心から尊敬していますし、少しでもお役に立てるように努力しています。
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職員紹介
平成27年4月から勤務
ジュニア・ジュエリーマスター
~抱負~
「お客様のご要望に応えるのはもちろん、期待を超える提案ができるように知識と技術を身につけたいです。」
平成22年4月から勤務
ジュニア・ジュエリーマスター
~抱負~
「原石をいかに無駄にせず加工できるかを極限まで突き詰め、お客様に提案できるようにしたいです。」
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~今回ご紹介したのは、研磨・宝飾科の業務のほんの一部です。ご興味のある方は、お気軽にお問合せください。~
<お問い合わせ先>
研磨・宝飾科(有泉、小松、宮川、林)
【TEL】055-243-6111
【E-mail】yitc-cap@pref.yamanashi.lg.jp※@は半角にしてください
『初めてセンターをご利用される方は、プロポーザルを見ましたとお伝えください』
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