トップ > 組織案内 > 山梨県産業技術センター > 山梨県産業技術センタープロポーザル > 山梨県産業技術センタープロポーザルR0602_1
ページID:112682更新日:2024年2月13日
ここから本文です。
【山梨県産業技術センタープロポーザル】
産業技術センターをより活用していただくため、センターの研究や設備などを紹介します。
■JKAの補助事業
山梨県産業技術センターでは、公益財団法人JKAから2023年度公設工業試験研究所等の機械設備拡充補助事業による補助金(競輪の補助金)の交付を受け、設備の拡充等を行いました。今回は、その3機種「紫外可視近赤外分光光度計」、「精密試料切断機」「レーザー加工機」のうち、「紫外可視近赤外分光光度計」についてご紹介します。
■紫外可視近赤外分光光度計とは
紫外可視近赤外分光光度計は、紫外領域、可視領域および近赤外領域の透過スペクトル、反射スペクトル、吸収スペクトルなどを測定する機器です。機械部品、電子部品、フィルム、結晶材料、宝飾品、液体等、様々な試料の光学特性を、非破壊にて検査するために利用されています。
■装置の特徴
本機器は、最大で190nm~3200nmの広波長範囲の測定が可能です。また、付属ユニットである各種積分球ユニット、絶対反射率測定ユニットにより様々な試料の測定や絶対反射率の測定が可能です。
■主な仕様
メーカ・型式 ︓日本分光(株)V-770
光学系 :シングルモノクロメーターダブルビーム方式
波長範囲:通常ホルダ使用時 190~3200nm
積分球使用時 200~2500nm
φ150mm積分球使用時 220~2200nm
宝石用積分球使用時 220~2000nm
絶対反射率測定ユニット 250~2000nm
付属プログラム:色彩計算、ヘーズ値計算、日射透過率・反射率測定
■装置の用途
本機器を導入することにより、県内の機械電子産業等の基幹産業や成長産業(半導体をはじめとする医療機器関連、水素・燃料電池関連、ロボット関連等)に関わる製造業において、部品や素材の正確な光学特性を評価することが可能となり、品質の向上が期待されます。
・各種試料の紫外~近赤外における光学特性の評価
・試料の絶対反射率の測定
・プラスチック等のヘーズ値、全光線透過率の評価
・ガラス、フィルム、塗膜等の日射反射率・透過率の評価
■担当からひと言
これまで測定できなかった波長範囲まで測定が可能です。ぜひご活⽤下さい。
研磨・宝飾科