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ページID:112683更新日:2024年2月13日
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【山梨県産業技術センタープロポーザル】
産業技術センターをより活用していただくため、センターの研究や設備などを紹介します。
■JKAの補助事業
山梨県産業技術センターでは、公益財団法人JKAから2023年度公設工業試験研究所等の機械設備拡充補助事業による補助金(競輪の補助金)の交付を受け、設備の拡充等を行いました。今回は、その3機種「紫外可視近赤外分光光度計」、「精密試料切断機」「レーザー加工機」のうち、「精密試料切断機」についてご紹介します。
■精密試料切断機とは
精密試料切断機は、切断に伴う熱や変形を抑えながら各種材料を精密に切断する機器です。金属組織、溶接部の溶け込み、鋳造部品の巣、電子基板等の部品内部の断面観察用試料の作製や、金属部品や宝飾品の硬さ測定の測定面の作製にご活用いただけます。
■装置の特徴
本機器では、レーザーによる位置決めや複数試料の連続切断、送り速度の自動制御、切断方向に対する揺動(ようどう)などが可能です。垂直クランプや回転バイスによる取付けにより、様々なサンプル形状に対応できます。
■主な仕様
メーカ・型式 :ヴァーダーサイエンティフィック(株)・Qカット250A
切断方式 :テーブル送り式、チョップ式
切断砥石径 :φ254mm
切断可能最大径 :φ90mm
砥石回転速度 :3015rpm
切断テーブル :横300mm×奥行き270mm
テーブル稼働範囲:横120mm×奥行き120mm
外観寸法 :(W)1,120×(D)900×(H)800mm
■装置の用途
本機器を導⼊することにより、県内の機械電子産業等の基幹産業や成長産業(半導体をはじめとする医療機器関連、水素・燃料電池関連、ロボット関連等)に関わる製造業において、下記用途等での活用が可能になります。
・断面観察用試料の作製
(金属組織、溶接部の溶け込み、鋳造部品の巣、電子基板等の部品内部など)
・硬さ測定の測定面の作製
(金属部品や宝飾品など)
■担当からひと言
これまで固定が難しかった大型部品や複雑形状の部品も切断できるようになりました。ぜひご活⽤下さい。
工業材料科