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ページID:102681更新日:2022年2月10日
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【山梨県産業技術センタープロポーザル】
産業技術センターをより活用していただくため、センターの研究や設備などをわかりやすく紹介します。
山梨県産業技術センターでは、公益財団法人JKAから2021年度公設工業試験研究所等の機械設備拡充補助事業による補助金(競輪の補助金)の交付を受け、設備の拡充等を行いました。今回は、その2機種「精密万能材料試験機」、「CNC画像測定機」のうち、「精密万能材料試験機」についてご紹介します。
■精密万能材料試験機とは
精密万能材料試験機は、JIS等に規定された形状の金属やプラスチックの試験片に力を加え、破断に至るまでの力や変形挙動の測定、また機械部品・筐体等に局所的に力を加え、変形や破損の状況を評価するための試験機です。
金属、プラスチック、ゴム等の材料自体の品質検査や溶接部の健全性の評価、機械部品の強度試験等、用いる治具を変更することで、引張試験、圧縮試験、曲げ試験等多くの試験に対応できます。
■装置の特徴
今回導入した精密万能材料試験機は、非接触伸び計による変位測定、精密な変位制御、温度環境制御下での試験が可能です。試験規格によっては、室温での試験に加え、温度環境を変化させ、室温以下や高温環境下での試験の実施が要求されることもありますが、恒温槽を備えている本試験機は、これらのニーズにも対応可能です。
■主な仕様
メーカ・型式 :株式会社島津製作所・AGX-100KNV
最大試験力 :100kN (付属ロードセル容量:100kN,1kN)
試験速度 :0.00005〜1500mm/分
付属設備 :二元冷凍機式恒温槽(設定温度 -60〜250℃)
非接触式伸び計(TRViewX240S)
■装置の用途
本機器の導入により、主に県内の機械電子、医療機器関連産業、水素・燃料電池関連産業、ロボット関連産業、半導体関連産業等に関わる製造業の企業は、以下の用途等で活用できます。
・各種材料の強度品質確認
・新素材の材料特性評価
・機械部品、機構部品、医療関連部品等の強度試験
■担当からひと言
様々な試験に対応できる仕様になっていますので、ぜひご活用下さい。
機械電子技術部