トップ > 組織案内 > 山梨県産業技術センター > 山梨県産業技術センタープロポーザル > 山梨県産業技術センタープロポーザルH30.09-2
ページID:86970更新日:2018年12月5日
ここから本文です。
【山梨県産業技術センタープロポーザル】
産業技術センターをより活用していただくため、担当Yが、外部の方の目線を
大切にしながら、センターの研究や設備などをわかりやすく紹介します。
|
今回のTOPICは、平成30年4月に開所した富士技術支援センターの研究開発支援棟のご紹介です。研究施設内は3つのエリアに分類され、さまざまな分析機器や測定機器を目的ごとに集約されています。利用者のみなさまを効率的に支援できる体制が整えられています。それでは施設の中をみてみましょう。 |
繊維製品品質支援ラボ |
||
|
Y.前回に引き続き、今回も富士技術支援センターの研究開発支援棟をご紹介したいと思います。今回ご紹介するのは、繊維分野のエリアである繊維製品品質強化支援ラボです。 入口を入ってすぐ左が繊維製品品質強化支援ラボです。こちらのエリアには、繊維分野に関連した試験装置や設備が集約されており、繊維製品の品質強化や製品開発の支援を行います。 では、はじめの部屋に入ってみましょう。 <繊維開発試験室> こちらの繊維開発試験室には、顕微鏡などの簡易的な観察機器や撚糸加工した糸の撚りを検査するための検撚器があります。また、繊維関連の相談の受付窓口の役割もあります。 <顕微鏡> <検撚器> さらに奥のドアを入っていくと、繊維性能試験室があります。 <繊維性能試験室> こちらの部屋には、薬品を用いた試験を行うためのドラフトチャンバーや、光などに対する退色などを評価する耐光試験機、洗濯への耐久性を調べる洗濯試験機、有害物質(ホルムアルデヒド)の分析に用いる紫外可視分光光度計など、信頼性評価に関する機器が設置されています。 <ドラフトチャンバー> <耐光試験機> <洗濯試験機> <紫外可視分光光度計>
では、このエリアの最後の部屋、繊維物性試験室に入ってみましょう。 <繊維物性試験室> この部屋は、温度20±2℃、湿度65±4%で制御可能な恒温恒湿室となっています。繊維の強度などの特性は、温度や湿度に影響を受けるため、一定条件で管理する必要があります。それにより、精度の高い試験が可能となります。 この部屋には主に、生地の強度を調べる引張試験機や摩耗試験機などが設置されています。 <引張試験機> <摩耗試験機>
このように繊維エリアでは、繊維に関する信頼性や機械特性などを調べる機器を集約して、一連の試験を効率的にできるようになりました。また、恒温恒湿室により、精度の高い試験が可能となりました。 ぜひ、ご活用ください。 |
|
まとめ | ||
今回は富士技術支援センター研究開発支援棟の『繊維製品品質強化支援ラボ』をご紹介しました。次回は3つ目のエリアである機械電子分野のエリア『高度技術開発支援ラボ』をご紹介します。 |