凍み大根の煮物
八ヶ岳山麓の大泉地域は県内の中でも寒さの厳しいところであり、加えて八ヶ岳おろしという強い風が吹きさらす地方であるため、生活の知恵で「凍み大根」が保存食として作られました。「しみでえこ」と呼んでおり、田植えの時期には欠かせない煮物のひとつでした。
〈主な地域〉
北杜市
レシピ
材料
- 凍み大根 50g
- 油大さじ2分の1
- だし汁300ml
- 唐辛子お好みで2分の1本
調味料
- 醤油大さじ1.5
- みりん大さじ2分の1
- 砂糖大さじ1
作り方
凍み大根作り
- 大根は適量。大根の皮をむき、適当な大きさに切りそろえる。大きな鍋で大根が透き通るまで茹でた後、水に2~3時間浸し、アク抜きをする。
- ひもに通して外気で凍らす。大根の水分が凍る溶けるを繰り返し、1週間後を目安に水分がなくなり、乾燥して完成となる。(天候や大根の大きさにより乾燥期間は異なる。)
冷凍庫で凍み大根風
- 夜は冷凍庫で凍らせ、日中は外気で乾燥させる作業を5回を目安に繰り返すと、凍み大根風ができる。
凍み大根の煮物
- 凍み大根をさっと洗い、一晩くらい水につけて戻す。ぬるま湯で戻すと、戻りが早い。戻すと4~7倍になる。戻し汁は甘みがあり、煮る際に使える。
- 水気を絞り、食べやすい大きさに切る。
- 鍋に油を入れ、2を炒める。油が全体にまわって、艶が出るくらい炒める。
- だし汁を加えて大根がやわらかくなるまで煮る。だし汁は大根がひたひたになる程度。足りない場合は大根の戻し汁を加えて調整する。
- 調味料と唐辛子を加え、弱火でゆっくり煮詰めて完成。
やまなしの食★山梨県(クックパッド)にも掲載しています。