もち草まんじゅう(草餅)

春先、若葉を摘んで、茹でたよもぎと米粉を混ぜた生地で餡を包んで蒸したまんじゅうです。若草色やよもぎの香りが春の訪れを感じさせる菓子として親しまれています。
また、よもぎは薬草の一つとされ、古くから神迎えの行事にはよく使われてきました。春の彼岸などの供物に作られたり、田植え祭りなどにも「ハレの供物」として作られています。
<主な地域>
中北地域、身延町
レシピ
材料(8個分)
生地
- 上新粉200g
- 熱湯170㎖
- 白玉粉50g
- 水30㎖
よもぎペースト
中身
作り方
- ボウルに白玉粉と水を入れ、白玉粉の粒を細かくする。
- 1に上新粉を加え、熱湯を加えて箸で混ぜ、よく混ざったら耳たぶくらいの固さになるまで手でこねる(固さは熱湯で調節する)。
- 蒸気があがった蒸し器に堅く絞ったふかし布をしき、2をひと口大にちぎって並べて強火で15分蒸す。
- あんこを8等分にして丸める。
- ボウルによもぎ粉末と水を入れて、ペースト状にする。(★)
- ボウルに3とよもぎペーストを入れて、すりこぎ棒でつく。さらになめらかになり、つやが出てくるまで手でよくこねる。
- 生地を8等分にし、丸く伸ばして中央にあんこをのせて包む。
- 包餡してから、さらに蒸気のあがった蒸し器で5分程追い蒸ししても良い。
★生のよもぎを使用する場合
- よもぎのゴミを取り、洗い、ザルに上げて水気を切る。
- 鍋に水を沸騰させ重曹を入れ、さっとよもぎを茹でる。水に取り、しばらく置いてアクを取る。
- 包丁で茎を切り除き、すり鉢で細かくする。
参考:「山梨の郷土食」依田萬代著(山梨日日新聞社)
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